産後クライシスを防ぐためにできること【プレパパ準備編】
はじめに|「産後クライシス」って他人事じゃない
赤ちゃんが生まれる――それは、夫婦にとって最高の喜びであり、大きな転機です。
でもその一方で、出産をきっかけに夫婦の関係がギクシャクしてしまう「産後クライシス」も決して珍しくありません。
「赤ちゃん中心の生活で、妻との会話が激減した」
「何をしても怒られて、どうしていいかわからなくなった」
「夫にイライラする。触れられるのもイヤになった」
実際、産後2年以内の夫婦の3割以上が離婚危機を感じたという調査もあり、思っている以上に深刻な問題です。
でも、だからこそ「産後に夫婦関係を壊さない準備」は、出産前からできることがたくさんあるんです。
この記事では、プレパパの僕自身が学んだこと・実践していることをベースに、産後クライシスを防ぐために“今”できる7つの準備をまとめました。
【結論】プレパパの準備次第で、産後の夫婦関係は大きく変わる
プレパパができるのは、特別なスキルや知識じゃありません。
必要なのは、理解・共感・そして行動。
「自分の出番はまだ先」と思いがちですが、妊娠中〜産後こそが“夫婦の土台”をつくる時期です。
1. 産後クライシスとは?知識ゼロでは防げない
「産後クライシス」は、出産後に起こる夫婦関係の急激な悪化を指します。
✔ 主な原因は?
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育児・家事負担の偏り
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睡眠不足・ホルモン変化によるイライラ
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夫の無理解・無関心
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「察してほしい」と「察せない」のすれ違い
一見すると、些細なズレ。でも産後は、心も体もギリギリの状態です。
特に、**初産のママは「人生で一番不安定な時期」**とも言われています。
だからこそ、プレパパの「理解」と「行動」がカギになります。
2. 妊娠中から“夫婦の会話習慣”を作る
プレパパができる最大の予防策は、産前からの“コミュニケーションの土台作り”。
✔ 例えばこんな話をしておくと◎
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産後の生活リズム(夜泣き・授乳・夫の役割)
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家事分担はどうするか?
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パートナーの不安・希望
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実家のサポートをどう受けるか?
ポイントは、「正解を出す」よりも「気持ちを言葉にして共有する」こと。
聞いてくれる・一緒に考えてくれる
――それだけで、ママの安心度はまったく違います。
3. 「家事育児は一緒にやるもの」と認識を揃える
産後クライシスの原因トップに挙げられるのが「家事育児の分担」です。
「やってるつもり」の夫
VS
「何もしてくれない」の妻
このズレを防ぐには、事前のすり合わせが必要不可欠です。
✔ プレパパができる準備
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産前から「料理・掃除・洗濯」を体験しておく
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育休取得を検討・職場と早めに調整
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産後の1日の流れを2人でシミュレーションしてみる
「手伝う」ではなく「一緒にやる」。
意識を変えるだけで、態度も行動も変わります。
4. 妊娠中から“感謝と共感”を伝えるクセをつける
産後、ママが一番つらいのは「自分だけが頑張ってる気がすること」。
だからこそ、日常の中での「ありがとう」と「共感の言葉」が効きます。
✔ プレパパの魔法の言葉
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「つわりつらいのにありがとう」
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「お腹大きくなってきたね、すごいなぁ」
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「ちゃんと見てるよ、頼ってね」
これが産後も自然に言えるよう、妊娠中から習慣化しておくのがおすすめです。
5. 妊娠・育児に関する情報を“自分から”取りに行く
プレパパあるあるで多いのが、「妻に全部聞かないと何もわからない」状態。
でもママもいっぱいいっぱい。
“情報を調べるのも負担”になります。
だからこそ、夫が自発的に情報を集める姿勢が大事。
✔ 情報源としておすすめ
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自治体の両親学級・プレパパ講座
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YouTube(沐浴・抱っこ・育児テクなど)
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育児本(例:『はじめての育児』)
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SNSやパパブログの体験談
自分から学んでいる姿勢を見せるだけでも、「この人は味方」と思ってもらえます。
6. 「妻を母親にしない」配慮も忘れずに
赤ちゃんが生まれると、どうしても妻を「お母さん」として見がちになります。
でも、ママである前にパートナーであることを忘れないことが大切です。
✔ プレパパにできること
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名前で呼び続ける
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時々でも「夫婦の会話」をする
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感情の共有を怠らない(疲れた、不安も正直に)
「夫婦」としての関係を育てる意識が、産後のすれ違いを防いでくれます。
7. いざという時の“逃げ場”を確保しておく
どんなに準備しても、産後は必ず予想外が起きます。
だからこそ、「心の逃げ場」「相談できる場所」を事前に持っておくことも大切。
✔ 相談できる相手や場所の例
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夫婦それぞれの実家や親族
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育児相談窓口(自治体・オンラインなど)
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パパ友・ママ友・両親学級で出会った人
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SNSやブログでの情報交換
“完璧な育児”はないからこそ、助けを求める力も育てておくと安心です。
まとめ|プレパパの今の行動が、未来の夫婦関係を守る
産後クライシスは、「出産が終わってから考えること」ではありません。
むしろ、妊娠中からの積み重ねが産後の関係性を左右します。
今回紹介した7つの準備を、もう一度おさらいします。
✅ 産後クライシスを防ぐためのプレパパ準備7選
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産後クライシスの知識を持つ
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妊娠中から夫婦の会話習慣を作る
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家事育児は一緒にやる前提で動く
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感謝と共感の言葉を日常に
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自分から育児情報を学ぶ姿勢
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妻を「母親」ではなくパートナーとして見る
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相談先や“逃げ場”を事前に用意する
「産後クライシスを避けたい」という気持ちは、立派なプレパパの一歩です。
できることから、夫婦で一緒に準備していきましょう。